
Polymarketにおける強気予測を背景に、ビットコインが12万ドル(約1,920万円)に向かって上昇する展開が現実味を帯びてきている。これに備えて、今のうちに注目しておきたい暗号資産(仮想通貨)を検討することが賢明といえるだろう。
Polymarketトレーダーが12万ドルのビットコインに強気の賭け
一般的に予測市場はあまり注目されない傾向にあるが、Polymarket(ポリマーケット)は的中率の高さで評価されている。2025年12月31日までにビットコインが12万ドルを突破することに対して、Polymarketでは150万ドル(約2億1,600万円)超の賭け金が集まっている。さらに、13万ドル(約2,080万円)に到達する確率は54%、15万ドル(約2,400万円)に達する可能性も33%と見積もられている。
このプラットフォームの精度は過去にも証明されている。昨年の米大統領選では、多くの世論調査が接戦を予測する中、Polymarketは終始トランプ氏を優勢と判断。投票日前日には当選確率を約60%、選挙当日には約99%とし、最終的な結果をいち早く予測した。
Polymarketの仕組みはシンプルで、ウォレットを接続し、ステーブルコインのUSDCを入金すれば、イベントの発生確率に基づいた契約($0~$1)を取引できる。複雑な取引所や価格変動の大きいトークンを使う必要がなく、仮想通貨初心者でも扱いやすい設計となっている。
もちろん、これらのオッズが確実な未来を保証するものではないが、過去の実績から見て市場の先読みとして参考になるケースが多い。もし今回も予測が的中すれば、仮想通貨市場全体に大きな影響を与える可能性がある。
ビットコインが12万ドルを突破した場合、注目すべき仮想通貨とは?
ビットコインが史上初めて12万ドルに到達すれば、その波及効果で小型のアルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)にも資金が流れ込むことが予想される。以下は、今のうちに注目しておきたい3つの仮想通貨だ。
Bitcoin Hyper(HYPER)
12万ドルに達したビットコイン市場では、より高速で実用的なブロックチェーンへのニーズが高まる可能性がある。そうした文脈で注目されているのがBitcoin Hyper(HYPER)だ。
このプロジェクトは、Solanaの仮想マシン(SVM)を活用し、ビットコインの取引を数秒で処理できるレイヤー2ネットワークを構築している。これにより、従来10~20分かかっていたBTC決済が大幅に高速化される。
Bitcoin Hyperは、ビットコインのセキュリティとSolanaのスピードを組み合わせ、DeFi(分散型金融)やNFT(非代替性トークン)、ゲームなどの分野をビットコイン上で可能にする。ネイティブトークンのHYPERは、ステーキング報酬やガバナンスに利用され、現在の年間利回りは403%とされている。
プレセール(先行販売)ではすでに約200万ドル(約2億8,800万円)を調達しており、ローンチ後にはビットコインとのブリッジ機能を通じて、BTCの一部を循環供給から引き出す可能性がある。これにより、ビットコイン自体の価格上昇にも寄与すると期待されている。
YouTuberのLenny Crypto氏もHYPERに強気の姿勢を示しており、今後の成長局面で注目すべきプロジェクトのひとつだ。
Snorter(SNORT)
ビットコインが新高値を更新すると、多くの場合ミームコイン(ネット上のネタやジョークをもとにした仮想通貨)も連動して上昇する。Snorter(SNORT)は、そうした動きに乗るポジションにある。
Hold $SNORT. Unlock full access.
Bot goes wild. You go vertical. pic.twitter.com/uRIVmmbIwH
— Snorter (@SnorterToken) July 5, 2025
SnorterはSolanaベースのトレーディングボットで、Telegram内で完結する取引機能を備えている。ユーザーは新規トークンのローンチを即座にスナイプ(先行取得)したり、他人の取引をコピーしたり、アプリ内でリスク管理ができる。
ネイティブトークンのSNORTを保有することで、取引手数料がほぼ半額になり、年間229%のステーキング報酬も得られる。SolanaとEthereumのデュアルチェーン展開によって、すでに150万ドル(約2億1,600万円)以上をプレセールで調達している。
Snorter Botには、MEV(最大抽出可能価値)耐性やスキャム(詐欺)契約の検出機能も搭載されており、トレーダーにとってのリスクを軽減する設計となっている。また、総供給量が5億トークンに制限されているため、インフレリスクも限定的だ。
現在はベータ版の段階だが、ビットコインの上昇がミーム市場にも波及する局面では、大きな成長の可能性を秘めている。
Bitcoin Cash(BCH)
ビットコインが上昇すると、Bitcoin Cash(BCH)も連動して価格が動く傾向にある。市場規模がビットコインよりも小さいことから、上昇率はむしろ大きくなることも多い。
BCHは、ビットコインの高速・低コスト版として開発され、32MBのブロックサイズによりスムーズな処理が可能で、手数料も1セント未満に抑えられている。また、CashTokensなどのアップグレードにより、DeFiやトークン発行といった機能も追加され、単なる決済手段を超えた用途が生まれている。
Polymarketの予測通りにビットコインが12万ドルに到達すれば、BCHも採掘者の経済性向上、流動性の増加、「安価なビットコイン」としての魅力といった観点から恩恵を受ける可能性がある。
目立った派手さはないが、ビットコインと高い相関性を保ちつつ、堅実に価格が連動するBCHは、間接的にビットコイン市場に参加する選択肢として有力だ。
