イーサリアムが3,500ドルに向けて上昇中:今注目すべきアルトコイン3選

イーサリアムが3,500ドルに向けて上昇中:今注目すべきアルトコイン3選

イーサリアム(Ethereum)が再び上昇しており、長期保有者にとってはようやく明るい材料となっている。ETHの価格は現在3,500ドル(約55万円)に迫っており、多くのトレーダーが「今買うべき仮想通貨はETHなのか」と注目している。

ただし、ETHが急騰するときは、単独で動くことは少ない。時価総額の大きいアルトコイン(ビットコイン以外の暗号資産)もこの動きに引き寄せられ、小規模なトークンの中にはそれ以上に激しい上昇を見せるものもある。

ここでは、イーサリアムの上昇を後押ししている要因を確認した上で、今後注目されそうなアルトコイン3銘柄を紹介する。

イーサリアム上昇が「アルトコインシーズン」の到来を示唆する理由

イーサリアムは現在3,420ドル(約54万円)で取引されており、過去24時間で8%、過去1週間で23%の上昇となっている。時価総額は4,120億ドル(約64兆円)に達し、スポット取引の24時間出来高は前日比37%増の540億ドル(約8兆4,000億円)となっている。こうした急激な動きは偶然ではない。

主な要因は、スポット型ETF(上場投資信託)への資金流入だ。ブラックロック(BlackRock)のイーサリアムETFには昨日だけで4億8,900万ドル(約7,600億円)が流入し、ETF全体では1日で過去最高の7億2,600万ドル(約1兆1,300億円)に達した。これらのETFは市場でETHを実際に購入する必要があるため、強い買い圧力を生んでいる。

さらに、ETHは3,300ドル(約52万円)のレジスタンスラインを上抜け、強気のシグナルが後押ししている。日足のMACDヒストグラムは上向きに転じ、Altcoin Season Index(アルトコイン市場の勢いを測る指標)も過去30日で16ポイント上昇した。

ETH/BTCの優位性も高まりつつあり、デリバティブ市場の建玉残高は320億ドル(約5兆円)に達している。加えて、Crypto Fear & Greed Index(市場の恐怖と欲望の心理指標)は70と強気水準に位置している。これらすべての指標が、資金がビットコインからアルトコインへ再び流入し始めていることを示唆している。

ETHが3,500ドルに向かう中、注目すべき仮想通貨は?

イーサリアムが勢いを取り戻す中で、多くのアルトコインに再び注目が集まっている。中でも注目度の高い3銘柄を紹介する。

1. TOKEN6900(T6900)

ミームコイン(ネット上のジョークやミームから生まれた仮想通貨)に関心があるなら、TOKEN6900(T6900)は今注目すべき銘柄の一つだ。本コインは明確な実用性をうたっておらず、「脳を腐らせる金融(Brain Rot Finance)の新しい世界基準」を自称するなど、ミーム文化を前面に打ち出している。

このトークンは、今週初めに史上最高値を記録したSPX6900に触発されて誕生したが、TOKEN6900はそれをさらに超えることを目指している。例えば、トークンの発行枚数はSPX6900より「1枚多い」というこだわりを見せている。

冗談のような要素だけでなく、マーケティング戦略も明確だ。プレセール資金の40%をプロモーション活動に充て、SNS上での認知拡大とコミュニティ形成に注力している。そのため、アナリストのアレッサンドロ・デ・クリプト氏も注目銘柄として言及している。

現在までにTOKEN6900は63万ドル(約9,800万円)をプレセールで調達しており、1トークンあたりの販売価格は0.0066ドル(約1円)となっている。もしイーサリアムの上昇がミームコイン市場の再燃につながれば、TOKEN6900もその波に乗る可能性がある。

2. Bitcoin Hyper(HYPER)

インフラ系の仮想通貨に興味があるなら、Bitcoin Hyper(HYPER)は検討に値する。プレセールではすでに310万ドル(約4億8,000万円)以上を調達しており、ビットコインが抱える「送金速度の遅さ」という根本的な課題に取り組んでいる。

この新たなレイヤー2(ブロックチェーンの拡張技術)は、ソラナ(Solana)の2つの技術をビットコインに導入している。スマートコントラクトを実行する「Solana Virtual Machine(SVM)」と、ビットコインを高速トークンに変換する「カノニカルブリッジ」だ。

これにより、ビットコインでも分散型金融(DeFi)や分散型アプリ(dApp)を活用できる環境が整う。エコシステムの中心にはHYPERトークンがあり、ステーキングによって高利回りを得ることが可能だ。

YouTuberのボルチ・クリプト氏は「次の100倍が狙えるビットコイン系レイヤー2」として評価しており、その注目度の高さを物語っている。

3. Metaplex(MPLX)

Metaplex(MPLX)はソラナ関連のプロジェクトとして知られているが、Solana圏外ではあまり話題に上がらない。しかしその役割は非常に大きい。NFT(非代替性トークン)、トークン、ミームコインなど、Solanaブロックチェーン上で発行された約9億2,000万のデジタル資産の多くを支えている主要プロトコルだ。

MPLXは開発者向けのツール群を提供し、暗号化NFTの対応も可能。また、ユーティリティ兼ガバナンストークンであるMPLXトークンを持ち、エコシステムの中核を担っている。

最近では価格にも注目が集まっており、過去1週間で54%上昇。現在の時価総額は1億4,300万ドル(約2,200億円)となっている。加えて、24時間取引高は11億ドル(約1,700億円)に達し、前日比で6,800%増という驚異的な伸びを見せた。

イーサリアムの上昇を受けて次に注目すべき仮想通貨を探しているなら、Metaplexはウォッチリストに加えておくべき銘柄だ。

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