
Rippleが新たなマイルストーンを達成したことで、投資家の間では今後恩恵を受ける可能性のある仮想通貨に注目が集まっている。以下では、今回の発表を受けて注目すべきアルトコインを紹介する。
AMINA銀行、世界初のRLUSD対応銀行に
スイスに拠点を置き、スイス金融市場監督機構(FINMA)の規制下で運営されている仮想通貨金融機関AMINA(アミナ)銀行が、RippleのRLUSDを保管・取引の両面で取り扱う世界初の銀行となった。
「RLUSDをサポートする最初の銀行となれたことを誇りに思う」と、AMINAのチーフプロダクトオフィサーであるマイルズ・ハリソン氏は述べている。同氏の発言通り、この動きはRLUSDに正当性を与えるだけでなく、法規制に準拠した形で、機関投資家や一部個人投資家が法定通貨とブロックチェーンを橋渡しするルートを提供する意味でも重要だ。
RLUSDは、Ripple傘下のニューヨーク州認可信託会社Standard Custodyによって発行されており、米ドル準備金に1対1で裏付けされている。ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)の監督の下で運用され、Ethereum(イーサリアム)とXRP Ledgerの両方で利用可能であることから、DeFi(分散型金融)や企業決済での活用が期待されている。
すでにRLUSDの時価総額は4億8,500万ドル(約766億円)を超えており、市場での需要も高まっている。スイスの仮想通貨に寛容な規制環境のもと、AMINAはRippleにとって欧州市場でのRLUSD拡大を図る重要な拠点となるだろう。
今、注目すべき仮想通貨投資先とは?
Rippleの動きは、仮想通貨市場全体にとっても前向きなシグナルだ。これは、大手金融機関が暗号資産を信用し始めている兆候であり、その信頼が他のトークンにも波及する可能性を示している。
以下では、今注目すべき3つのアルトコインを紹介する。
1. BTC Bull Token(BTCBULL)
ビットコイン価格が週を通じて好調に推移し、109,000ドル(約1,720万円)目前で取引されている中、BTC Bull Token(BTCBULL)にも注目が集まっている。このトークンは、ビットコインの価格と連動する仕組みを持ち、第3四半期以降の上昇局面で恩恵を受ける可能性がある。
BTCBULLでは、合計発行量の35%にあたる約73.5億トークンが最近バーン(焼却)された。これは供給量を大幅に削減する措置であり、来週の分散型取引所(DEX)上場を前に、価格上昇への圧力が高まる要因となる。
また、ビットコイン価格が15万ドル(約2,370万円)に達した場合、Best Wallet(ベストウォレット)を利用しているBTCBULL保有者にはビットコインのエアドロップが行われ、20万ドル(約3,160万円)時点での追加報酬も用意されている。さらに、12.5万ドル〜22.5万ドルの価格帯に応じて3回の追加バーンが予定されており、供給はさらに引き締まる見通しだ。
現在、プレセール期間は残り3日となっており、固定価格での購入は今が最後の機会となっている。すでに800万ドル(約12億6,000万円)以上の資金調達を達成しており、BTCBULLは今後注目すべきアルトコインの一つといえるだろう。
2. TOKEN6900(T6900)
トークン化株式(株式をブロックチェーン上で取引する仕組み)は現在、仮想通貨業界で最も注目されている分野の一つだ。Robinhood(ロビンフッド)やKraken(クラーケン)といったプラットフォームもこの分野に参入しており、伝統的金融とブロックチェーンの境界が曖昧になりつつある。
TOKEN6900(T6900)はこの流れとは逆に、あえて金融の常識を皮肉る“アンチ投資”系ミームトークンとして登場した。ユーティリティもなければ、ロードマップも野心もない“腐敗していないトークン”を自称するこのプロジェクトは、ミームコインやトークン化株式に敏感な個人投資家層に受け入れられている。
その結果、プレセール開始からわずか5日間で15万ドル(約2,370万円)を超える資金を調達。さらに、APY(年利)報酬が高いステーキング機能を提供しており、保有者がトークンを取引所に預けず保管することで、上場後の売り圧力を低減する仕組みも整っている。
人気YouTuberのアレッサンドロ・デ・クリプト氏もT6900の可能性について肯定的な見解を示しており、この分野での存在感を高めている。
3. Chainlink(LINK)
Chainlink(LINK)は、RippleのRLUSDエコシステムにおいて重要な役割を果たしている。2024年1月、RippleはEthereumとXRP Ledger上でのRLUSDの価格情報を提供するため、Chainlinkと提携した。これは、DeFiにおける安全な取引を維持する上で欠かせない要素である。
Chainlinkの分散型オラクルネットワークは、スマートコントラクトに対し、価格データや市場情報などのオフチェーン情報を安全に提供する仕組みを持っている。中央集権的な管理者を介さずに情報が取得できる点が、RippleのRLUSD戦略の核となっている。
RLUSDの採用が進めば進むほど、Chainlinkのオラクルサービスに対する需要も増加する。これにより、Chainlinkノード運用者に支払うためのLINKトークンの需要も高まると予測され、LINKは短期的に注視すべきアルトコインの一つとなっている。
