
米国拠点の暗号資産(仮想通貨)取引所であるコインベース(Coinbase)は、グローバル展開における新たな段階に突入した。
2025年6月20日、同社はルクセンブルクでMiCA(暗号資産市場規則)ライセンスを正式に取得したと発表した。このライセンスは、同国の金融規制当局によって発行されたもので、欧州連合(EU)の新たな暗号資産規制に完全準拠した主要企業の一つとなる。
これにより、コインベースはEU加盟27カ国に加え、アイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェーでも円滑にサービスを提供できるようになる。これは同社だけでなく、暗号資産市場全体にとっても前向きな動きといえる。
規制が明確化されたことで、すでに投資家の信頼感は高まりつつある。ヨーロッパ事業の拠点をルクセンブルクに置く方針も示されており、大陸全体での利用拡大が期待される。
こうした規制整備を受け、賢明な投資家たちは次なる成長機会として、おすすめ仮想通貨や注目のプレセール銘柄に注目し始めている。
MiCAライセンスの本当の意味とは
MiCA(Markets in Crypto-Assets)は、EUが策定した暗号資産市場の包括的な規制枠組みである。2024年後半に施行され、規制の統一、投資家保護の強化、企業への厳格な基準の導入を目指している。
従来、暗号資産関連企業はEU各国ごとの規制に個別対応する必要があった。しかし、コインベースがルクセンブルクから取得したMiCAライセンスにより、欧州経済領域(EEA)全体を単一の認可でカバーできるようになった。
これは、全域で通用する「パスポート」を手にしたのと同じである。ルクセンブルクを拠点とするのは、同国が暗号資産に対して友好的な環境を整えていることも背景にある。
コインベースが先陣を切ったことで、今後は他の大手取引所やプロジェクトも同様の動きを見せると予想される。この動きは単なる企業戦略にとどまらず、欧州の暗号資産市場が成熟期に差し掛かっていることを示す指標でもある。
そうした中で注目されるのが、次の3つのプロジェクトである。
Solaxy(SOLX)──Solana初のレイヤー2プロジェクト
Solaxy(SOLX)は、単なるプレセール銘柄ではない。Solana上に構築された初のレイヤー2(Layer 2)として、スケーラビリティ(拡張性)の問題、ネットワーク混雑、取引失敗といったSolana特有の課題に対応する革新的プロジェクトである。
SolaxyはSolanaの高速処理と低コストをさらに拡張し、ボトルネックのないネットワークを実現。さらにEthereumとのブリッジ(接続)も実装しており、SOLX保有者は両ブロックチェーンの機能を活用できる。
このプロジェクトは、Solanaの可能性を引き出すだけでなく、一般ユーザーがスナイパーボットを活用できる環境を整えることで、ミームコイン取引の民主化も目指している。
SOLXはEthereumとSolanaの両チェーンで展開されるマルチチェーントークンであり、現在の販売価格は0.001766ドル(約0.28円)。すでに5,500万ドル(約86億円)を調達しており、トークンの上場は2日後に迫っている。
MiCAライセンスによりEU市場が開放される今、SOLXのようなマルチチェーン型トークンは欧州でも急速に拡大する可能性がある。
Best Wallet Token(BEST)──Web3ウォレットの未来を担うトークン
Best Wallet Token(BEST)は、Web3時代に対応した次世代暗号資産ウォレットを支える中核的存在である。
現在の販売価格は0.025205ドル(約4円)で、すでに1,340万ドル(約21億円)以上を調達。保有者には、iGaming(ゲームと賭けを組み合わせたサービス)の特典や新規トークンの先行アクセス権などが提供される。
BESTは単なる報酬トークンではない。ローンチパッド、割引ツール、限定オファーへのパスとしても機能する。
MetaMaskのような従来のアプリに代わるBest Walletに組み込まれており、Fireblocks(ファイアブロックス)の高セキュリティMPC-CMP技術により保護されている。
保有者は、提携する大手iGaming企業からのルートボックス報酬や、詐欺的サイトを除外する「Upcoming Tokens」機能などの恩恵を受ける。
MiCAによってEU市場が拡大する中、BESTは新たなWeb3エコシステムへのパスポートとなる可能性がある。
Neo Pepe(NEOP)──ユーモアとガバナンスを両立したミームコイン
Neo Pepe(NEOP)は、ミームコイン文化にDeFi(分散型金融)の本質を組み込むことで、ユニークな価値を創出するプロジェクトである。
Ethereumを基盤とし、自動流動性供給、投票型ガバナンス、そして印象的なミーム主導のブランド戦略を備えており、過密なミーム市場の中でも存在感を放つ。
NEOPは投機対象にとどまらず、保有者が投票で機能追加やマーケティング方針を決定するコミュニティ主導のエコシステムである。
現在のプレセール価格は0.075922ドル(約12円)で、すでに190万ドル(約2億9,600万円)以上を調達。実用性と構造を備えたミームコインとして、MiCA以降の欧州市場に適応する姿勢が評価されている。
ガバナンス重視のアプローチは、今後のミーム市場における新たな基準となる可能性がある。
MiCA時代の幕開け──推奨銘柄を保有しているか?
コインベースによるMiCAライセンス取得は、単なるニュースではなく、欧州における暗号資産市場の成熟と規制強化の象徴である。
人口4億5,000万人超のEU市場が開かれる中、今注目されるのは、Solaxy、Best Wallet Token、Neo Pepeといった初期段階のアルトコインだ。
いずれもスケーラビリティ、実用性、そしてコミュニティ主体のイノベーションを備えており、MiCA時代における投資機会として期待されている。
各プロジェクトのプレセールは終了間近で、トークン上場も目前に迫っている。次の波が押し寄せる前に、早期参入を検討する価値は十分にあるだろう。
※本記事は投資助言ではありません。仮想通貨への投資は必ず自身での調査(DYOR)を行った上で判断してください。
