
仮想通貨市場にとって、この1週間は大きな動きがあった。イーサリアム(Ethereum)は史上最高値の更新が視野に入っており、注目を集めている。
時価総額で2位の暗号資産であるイーサリアムは、わずか7日間で25%以上の上昇を記録した。この背景には、連邦レベルで初の暗号資産法案「GENIUS法(ジーニアス法)」の可決と署名がある。
この法案は正式に成立し、ステーブルコイン(価格が安定した仮想通貨)の銀行決済などでの利用を合法化。これにより市場全体に波及効果が広がっている。
一方で、イーサリアムが注目を浴びる裏側で、いくつかの新興仮想通貨プレセールが着実に勢いを増している。中でも、Bitcoin Hyper(HYPER)、TOKEN6900(T6900)、Snorter Token(SNORT)、Best Wallet Token(BEST)、SUBBD Token(SUBBD)は、初期投資家にとって有望な銘柄として浮上している。
それでは、これらの注目プロジェクトについて見ていこう。
イーサリアムの急騰に注目集まる──その背景とは
暗号資産市場が強気相場へと転じる中、イーサリアムが再びメディアの見出しを飾っている。
その最大の要因のひとつは、暗号資産支持派であるドナルド・トランプ米大統領が「GENIUS法」に署名したことだ。
この法案は、銀行や金融機関がより簡単にステーブルコインを発行できるようにするもので、一般消費者の信頼を高め、暗号資産の本格的な普及を後押しすると期待されている。
さらに、2025年7月だけでイーサリアム関連ETFへの1日あたりの資金流入額は7億2,670万ドル(約1,146億円)に達し、ビットコインを上回る勢いを見せている。
長らく横ばいが続いたETHは現在3,755ドル(約59万3,000円)に達しており、BraveNewCoinのアナリストは年末までに6,000~8,000ドル(約95万~127万円)への上昇を予測している。
ただし、注目すべきはイーサリアムだけではない。革新的な機能と高い利益可能性を備えた新たな仮想通貨プレセールが、次なる主役として台頭してきている。
Bitcoin Hyper(HYPER):新たなレイヤー2ブロックチェーンでビットコインを進化させる可能性
Bitcoin Hyperは、ビットコイン向けに構築されたレイヤー2(第2層)ブロックチェーンで注目を集めている。
価格面では依然として暗号資産の王者であるビットコインだが、ネットワークの遅さなどの課題により、新たな付加価値を提供できていない。
この問題を解決するために登場したのがHYPERトークンだ。スマートコントラクトやその他の機能拡張をビットコインにもたらすことで、わずか数日で400万ドル(約6億3,000万円)を調達した。
これにより、開発者がDeFi(分散型金融)やdApps(分散型アプリ)の分野でビットコイン上に独自プロジェクトを構築できるようになる。また、Solana Virtual Machine(SVM)を統合したことで、Solanaのような高速取引も可能になった。
XとTelegramを合わせて1万3,000人以上のフォロワーを抱えるなど、急成長するコミュニティも注目の理由だ。
TOKEN6900(T6900):純粋なミーム力で話題沸騰
TOKEN6900は、そのユーモアとミームカルチャーを前面に出したスタイルで急速に注目を集めている。
プレセール開始からわずか2週間で63万7,000ドル(約9,950万円)を超える資金を調達し、過去に話題をさらったSPX6900と比較されるほどだ。
このプロジェクトには明確なユーティリティやロードマップは存在せず、「純粋なコミュニティの盛り上がり」だけが武器となっている。
プレセール価格は0.00665ドル(約1円)から日々上昇しており、ハイリスク・ハイリターンを求めるトレーダーの注目を集めている。
現代的な投資を風刺するユニークなプロジェクトとして、2025年でも特に特徴的な新しい仮想通貨のひとつだ。
Snorter Token(SNORT):最速スナイパーボットでトレーダーを支援
次にブレイクする仮想通貨を探しているなら、Snorter Tokenが候補に入るかもしれない。
このプロジェクトは、市場最速のスナイパーボットを軸にしたエコシステムの構築を目指している。
Telegramアプリを実質的な取引プラットフォームとして機能させ、スナイプ(狙い撃ち)、スワップ、コピー取引、ポートフォリオ追跡などが可能になる。
比較的新しいプレセールながら、すでに190万ドル(約2億9,900万円)を調達しており、SNORT保有者は最大185%の年利(APY)リターンを得ることができる。
さらに、スキャム対策として「ラグプル(持ち逃げ)・ハニーポット検出システム」が搭載されており、ベータ版では85%以上の検出成功率を記録している。
Best Wallet Token(BEST):急成長中の仮想通貨ウォレットの中核を担う
暗号資産市場でアルトコインへの資金流入が進む中、Best Wallet Tokenは新たな投資先として注目されている。
現在までに1,400万ドル(約22億円)以上を調達し、25万人超のユーザーを持つこのプロジェクトは、今後の成長が期待される。
60以上のブロックチェーンに対応し、数百の分散型取引所(DEX)やブリッジとの統合によって、スムーズなクロスチェーン取引を実現する。
特筆すべきは、「Upcoming Tokens(新トークン発見機能)」というアプリ内ツールだ。これは、未上場の有望アルトコインをいち早く発見できる仕組みとなっている。
ETHの直近24%上昇と比較しても、プレセール段階にあるBESTのような新興トークンのほうが大きなリターンを狙えるとの声もある。現在のプレセール価格は0.025365ドル(約4円)、ステーキング報酬は最大97%のAPYとなっている。
SUBBD Token(SUBBD):AIとWeb3が融合する次世代クリエイタープラットフォーム
SUBBD Tokenは、AI技術とコンテンツ制作を融合させた次世代プラットフォームを支えるERC-20トークンである。
デジタルクリエイター向けに設計されたAIツールは、ポストプロダクション支援や自動ソーシャル連携機能などを提供し、作業時間の削減とファンとのエンゲージメント向上を同時に実現する。
プレセール価格は0.055975ドル(約9円)で、現在までに84万9,000ドル(約1億3,400万円)を調達。登録クリエイター数は2,000人を超え、合計フォロワー数は2億5,000万人以上にのぼる。
著名なアナリストであるLenny Crypto氏も、今月注目すべき仮想通貨のひとつとしてSUBBDを挙げている。
ETHからアルトコインの黄金時代へ──2025年注目の仮想通貨プレセール一覧
イーサリアムの上昇が話題をさらう中、真のチャンスはその陰に潜んでいるかもしれない。
本記事で紹介したように、Bitcoin Hyper(HYPER)、TOKEN6900(T6900)、Snorter Token(SNORT)、Best Wallet Token(BEST)、SUBBD Token(SUBBD)といった仮想通貨プレセールが、ユニークなユースケースと先行者利益を提供している。
これらの新興プロジェクトは、今後の大手取引所上場を前に注目すべき「買い時」の仮想通貨として台頭している。
すでに大きく上昇したETHとは対照的に、プレセール段階のトークンにはさらに高いリターンが期待できる。ETHの上昇が目を引く中、静かに「未来の億万長者」が生まれようとしているのは、これらのプレセールかもしれない。
※本記事は投資助言ではありません。仮想通貨への投資は必ず自身での調査(DYOR)を行った上で判断してください。
