夏相場の到来に伴い、実際のユースケースを持つユーティリティトークンへの関心が高まっている。ミームコインやDeFi(分散型金融)プロトコルが注目される中、今買うべき仮想通貨とは、現実的な課題を解決するプロジェクトである。
以下では、革新的な技術と急成長の可能性を兼ね備えた注目のユーティリティトークン5選を紹介する。
1. Solaxy(SOLX)
Solaxy(SOLX)は、Solanaチェーンにとって新たなブレークスルーとなる可能性を秘めている。Solanaは既に1秒あたり6,500件の処理能力を誇るが、Solaxyはロールアップ技術を活用し、これを1万件まで引き上げるLayer-2ソリューションとして開発されている。ネットワーク混雑を抑えることで、パフォーマンス向上が期待される。
プレセールでは5,560万ドル(約87億6,000万円)を調達しており、Solana関連では過去最大規模となった。さらに、総供給量の40%にあたる550億トークンをバーン(焼却)済みで、希少性の高まりが価格上昇圧力につながる可能性がある。
上場も間近に迫っており、「大手取引所への上場」が予定されている。Binance(バイナンス)やCoinbase(コインベース)での取り扱いがあるかは未定だが、期待感が高まっている。また、7月には独自DEX(分散型取引所)およびミームコイン向けローンチパッドの公開も予定されている。
Danjo Capital Masterなどのアナリストは、すでに50倍の上昇予想を示しており、この勢いを踏まえると、実現の可能性は高いといえるだろう。
2. Bitcoin Hyper(HYPER)
Bitcoin Hyper(HYPER)は、ビットコインの最大の課題──「通貨としての使いにくさ」に挑んでいる。Solana Virtual Machine(仮想マシン)上に構築されたLayer-2ソリューションであり、ビットコインに高速かつ低コストの取引機能とDeFi機能をもたらす。
特に注目されているのは、年利524%のステーキング報酬である。ただし、真の価値はそれだけではない。Bitcoin Hyperは、すべてのLayer-2出金を担う「Canonical Bridge」や、ウォレット連携、ミームコイン関連機能なども備えた包括的なエコシステムを構築中である。
プレセールでは140万ドル(約2億2,000万円)以上を調達しており、1トークンあたりの価格は0.01195ドル(約1.9円)と手頃である。さらに、法的にも信頼性の高い基盤上で構築されており、グレーゾーンの運営を避ける姿勢も好感を得ている。
ビットコイン市場の高い関心を背景に、ビットコインのレバレッジ投資先として注目される可能性が高く、実用性と認知度を兼ね備えた本プロジェクトは、今注目すべき銘柄といえる。
3. Kaia(KAIA)
Kaia(KAIA)は、現時点で過小評価されているブロックチェーンプロジェクトかもしれない。韓国のKakao(カカオ)と日本のLINE(ライン)の支援を受け、Klaytn(クレイトン)とFinschia(フィンシア)の統合により誕生したチェーンである。
LINEやKakaoTalk(カカオトーク)といったメッセージアプリと直接連携し、2億5,000万人以上のユーザーにリーチできる点が大きな強みとなっている。
1秒ごとのブロック生成と4,000件のTPS(1秒あたりトランザクション数)を誇り、即時の取引確定が可能。ウォレット不要でNFTの購入やDeFi機能をアプリ内で直接利用できるなど、ユーザビリティにも優れる。
トークン価格は約0.19ドル(約30円)、時価総額は11億ドル(約1,730億円)で、直近1週間で21%上昇しており、夏の注目銘柄として十分に検討に値する。
4. Treasure(MAGIC)
Treasure(MAGIC)は、AIエージェントとブロックチェーンゲームに注力するプロジェクトであり、タイミングも絶妙だ。Arbitrum(アービトラム)上で開発され、当初はメタバース系プロジェクトだったが、現在はAIエージェントを活用した自律型ゲームや取引機能を特徴としている。
「Bridgeworld」と呼ばれるメタバースでは、ステーキングではなく、実際のゲームプレイを通じてMAGICトークンを獲得可能。また「Neurochimp」というAIエージェントはNFTとしてブロックチェーン上で自律的に行動する。いわば「タマゴッチとトレーディングボットと暗号資産の融合」といえる。
価格は0.15ドル(約23円)、時価総額は4,600万ドル(約72億円)で、2022年のピークから97%下落しているものの、逆に今が買い場と見る向きもある。
5. Snorter(SNORT)
2025年現在、トレーディングボットは新たなブームとなっている。Snorter(SNORT)は、Solanaチェーン上のミームコイン市場をターゲットにしたTelegramベースの取引ボットであり、プレセールではすでに110万ドル(約1億7,300万円)を調達している。今後8年間で1,500億ドル(約23兆6,000億円)に成長するとされる市場に照準を定めている。
競合との差別化要素は「セキュリティ」にある。MaestroやBanana Gunといった競合が脆弱性を突かれる中、Snorterはベータ版テストで不審トークンの85%を自動で検出した。
ソラナ上でミリ秒単位の高速取引が可能で、新規トークンを一般ユーザーよりも早くスナイプ(先回り買い)できる点も強みである。トークン保有者には手数料の割引(0.85%)や年利276%のステーキング報酬などのインセンティブが提供される。
さらに、「ワンクリックコピー取引」機能により、初心者でも熟練トレーダーの動きを自動で追従できる。プレセール価格は0.0957ドル(約15円)であり、Apex Syndicateのようなインフルエンサーからは「100倍銘柄候補」としても評価されている。