
近年、Ark Invest(アーク・インベスト)を率いるキャシー・ウッド氏は、革新的かつ破壊的な企業に投資するスタンスで注目を集めている。同社は、投資家の関心に応じた様々なETF(上場投資信託)を提供しており、大胆な市場予測も話題を呼んでいる。
そうした背景から、ウッド氏が仮想通貨に注目していることは驚きではない。特にブロックチェーン技術の将来性を見据え、同氏とチームはある主要なデジタル資産について非常に強気の見方を示している。アーク・インベストの最新の強気予測では、2030年までに2,200%の上昇余地があるという。以下に詳細を紹介する。
キャシー・ウッド氏の投資論の要点
ウッド氏の注目する仮想通貨は、世界で最も時価総額が大きい暗号資産であるビットコイン(Bitcoin)である。予測の核となる考え方は比較的シンプルで、将来的により多くの市場参加者が何らかの形でビットコインを保有するという想定に基づいている。
例えば、アーク・インベストは、今後ビットコインが機関投資家のポートフォリオに組み込まれるケースが増加すると見ており、強気のシナリオでは、こうした投資家の資産の6.5%がビットコインに流入すると予測している。
また、ビットコインは「デジタルゴールド(電子的な金)」としての役割を強めるとの見方もある。金と同様に、ビットコインは希少性があり、グローバルに通用し、カウンターパーティリスク(信用リスク)が存在しない資産とされている。
さらに、ウッド氏の論拠のひとつには、新興国の市民が自国通貨からビットコインへの資産移動を進めるという想定も含まれている。経済が不安定で、政治腐敗やインフレ圧力の強い国においては、ビットコインを保有する合理性が高まるとされる。
2025年6月20日時点でのビットコイン価格は104,270ドル(約1,655万円)であるが、アーク・インベストは2030年までに240万ドル(約3億8,100万円)まで上昇すると見込んでいる。これは年平均成長率にして約69%、トータルでは約2,200%の上昇に相当する。ちなみに、過去5年間の年平均上昇率は27%だった。アーク・インベストは今後の成長性について極めて楽観的であることがうかがえる。
市場予測をうのみにしない姿勢も重要
ウッド氏の発言には注目が集まりやすいが、投資家はすべての価格予測に対して慎重な姿勢を持つことが重要である。特に、ビットコインのように発展途上の技術を基盤とした資産では、将来の展望は不透明だ。
また、ビットコインには依然として技術的なリスクが存在し、規制環境の変化も予測が難しい。そのため、著名な投資家の意見に盲目的に従うのではなく、自らの判断で確信を持てる投資判断を行うことが望ましい。
ビットコインが長期的に有望とされる最大の要因は、その供給量が2,100万枚に固定されている点にある。この上限はビットコインのソフトウェアに明記されており、ネットワーク全体で合意されている。また、約4年ごとにマイニング報酬が半減する「半減期」によって、新規供給も段階的に抑制される。
一方で、世界的な金融政策を見れば、M2(マネーサプライ)は過去20年間で大幅に膨らんでおり、各国の中央銀行が財政出動を通じて負債を拡大させる傾向に歯止めはかかっていない。
こうした背景から、10年以上の長期的な視点を持つ投資家であれば、ビットコインへの一定の資産配分を検討する価値はあるだろう。長期保有を前提としたおすすめ仮想通貨のひとつとして、ビットコインは依然として存在感を示している。もっとも、筆者としては、ビットコインが2030年までにアーク・インベストの予測通りの価格に達する可能性は低いと見ている。とはいえ、今後の成長余地は十分にあると考えられる。
今、ビットコインに1,000ドル(約15万8,000円)を投資すべきか?
ビットコインに投資する前に、次の点を考慮してほしい。
米モトリーフール(The Motley Fool)の「ストックアドバイザー」チームが現在推奨している「今買うべき10銘柄」にビットコインは含まれていない。彼らが選んだ10の株式は、今後数年で大きなリターンをもたらす可能性があるという。
たとえば、2004年12月17日にNetflix(ネットフリックス)を推奨していた場合、当時1,000ドルを投資していれば、現在では約69万9,558ドル(約1億1,100万円)になっている。また、2005年4月15日にNvidia(エヌビディア)を購入していれば、現在は約97万6,677ドル(約1億5,500万円)に達していた。
【特別紹介】今注目すべき仮想通貨:BTC Bull
BTCBULLは、近年のミームコイン(インターネット文化を背景に人気を集める暗号資産)の中でも、最も独創的なプロジェクトのひとつである。ビットコイン強気派(Bitcoin maxi)と仮想通貨投資家向けに設計された、ユーティリティ要素を持つミームコインとして注目を集めている。
現在、BTCBULLのICO(新規コイン公開)投資額は累計800万ドル(約12億6,400万円)を突破しており、今年最も話題性の高いトークンのひとつとされている。
このプロジェクトでは、まず「トークンバーン(発行済みトークンの焼却)」の仕組みが導入される。ビットコインが125,000ドル(約1,974万円)に到達すると初回バーンが行われ、その後も50,000ドルごとにトークンが焼却される予定だ。
さらに、BTCBULL保有者には、ビットコイン価格が150,000ドル(約2,370万円)に達すると、ビットコインのエアドロップ(無料配布)が実施される。このエアドロップも価格が5万ドル上がるごとに繰り返される設計となっている。
こうした仕組みにより、BTCBULLの長期保有者に対してインセンティブが提供され、信頼と忠誠心に基づくコミュニティが形成されやすくなると期待されている。
さらに、トークンバーンによって供給量が減少することで価格の上昇が見込まれ、需給バランスの変化が価格を押し上げる構図となる。
現在の仮想通貨市場は価格変動が激しいが、BTCBULLはまだプレセール(先行販売)段階にあるため、こうしたボラティリティ(価格の不安定さ)の影響を受けにくい点も魅力である。
現在、プレセール参加者は、1トークンあたり0.002585ドル(約0.41円)でBTCBULLを購入できる。ETH(イーサリアム)、USDT(テザー)、クレジットカードによる購入が可能で、保有トークンをステーキングすれば年率51%の利回り(APY)を得ることもできる。
